明け方の蒼に見る宇宙(コスモス)

明け方の蒼に見る宇宙(コスモス)

美は静けさとともにある。私の感じる美しさには静けさと儚げが伴う。
この美意識は唐紙と非常に通じるものであり、今回の作品コンセプトそのもの。華麗なる文様の世界に移ろう儚さ。

華麗さと儚げ…この表裏一体のなす感覚が美を呼び覚ます。

明け方の蒼の空に、深淵に向かう鳥たちの静寂たる美の世界に見いだした小宇宙。昔、混沌とした何もない夜空から星を見つけ美しさを見いだしたとき、古代人はそれをコスモスと呼んだと言う。

トトアキヒコ

明け方の蒼に見る宇宙(コスモス) │ 東京六本木ミッドタウン とらやギャラリー 唐紙の美 唐長展 2008.3.20 - 2008.5.29